japantour2012

日本公演レポート 7月1日 両国国技館




【第1試合】
◯フィン・ベイラー
●クリス・ジェリコ
(14分57秒、片エビ固め)
『WWE Live Tokyo』最終日もジョジョのリングアナウンスで開会。第1試合は初日と同じくクリス・ジェリコが先陣を切る形でフィン・ベイラーと対戦。試合が始まると、返し技が連続する互角の展開からドロップキックでジェリコをリング外へ叩き出し、さらにエプロンから派手にジェリコを蹴り上げたベイラーは「トゥー・スイート」サインでアピール。するとリングに戻ったジェリコはスリングブレイドを狙ったベイラーをエルボーで倒すと踏みつけながらマッチョポーズで押さえてアピール。ならばとベイラーがキックを叩き込むと、これを受け止めてウォールズ・オブ・ジェリコに持ち込んだジェリコに会場が大きくどよめいた。これをベイラーがロープブレイクで切り抜けると、ジェリコはコードブリーカーで沈めてカバー。これをニア・フォールで返したベイラーは再び繰り出したスリングブレイドで沈めたジェリコをランニング・ドロップキックで一蹴。続けてコーナー最上段へ素早く上り詰めたベイラーがジェリコの胸板めがけてクーデグラを炸裂して日本公演2連勝を収めた。試合後「いい試合をありがとう」とベイラーを称えたジェリコは「日本と縁が深いベイラーを相手にここで闘えて光栄だ」と謝意。続いてベイラーは「おつかれさま。ホントにおもしろい。Y2Jすごいねー」と日本人顔負けの流暢な語りを披露。そしてジェリコを指しながら「ビッグ先輩!」と敬意を示した。2人のやりとりに沸くファンにジェリコは「俺達を応援するお前ら全員ジェリコのリスト入りだ!」と叫んで日本のファンを盛り上げた。


ジャパニーズスタイルで日本ファンに敬意

ベイラーは連夜のクーデグラ葬で東京大会2連勝



【第2試合】
◯ヒース・スレーター&ライノ
●タイタス・オニール&ボー・ダラス
(9分47秒、片エビ固め)
2試合目は初日にシングル対決したタイタス・オニールとボー・ダラスがチームとなって元SDタッグ王者組ヒース・スレーター&ライノと対戦。試合が始まると、先鋒のスレーターが脱いだシャツを客席に投げ込むサービスぶりを発揮すると、ダラスが不意打ちで先制。相手チームの標的にされて孤立したスレーターは一時味方コーナーを見失うほどのダメージを受けながらも、アイリッシュウィップを狙ったダラスをカウンター攻撃でコーナーへ叩き込むとライノと交代。逃れたダラスがオニールと交代すると、クローズラインの連打で反撃に出たライノはオニールをコーナーへ追い詰めると、なんとタイツをまくり上げて「半ケツ」バンザイドロップを投下。たまらずダラスが援護に入るも、スレーターの迎撃に助けられたライノが豪快なスパインバスターでオニールを沈めて勝利を収めた。


初日で敗れた悔しさをオニールにぶつけて勝利



【第3試合】
エンツォ・アモーレ
ヒデオ・イタミ
(ノーコンテスト)
3試合目はエンツォ・アモーレがソロで出場。相手はNXTで完全復活を果たしたヒデオ・イタミ。試合が始まると、スピードで揺さぶりをかけるアモーレをヒデオが正確かつ強力な攻撃で圧倒。フィッシャーマンキャリーでアモーレを担いでGTSでを狙うヒデオに会場が大きく沸くも、いきなりビッグ・キャスが登場。気づいてアモーレを落としたヒデオが向き直るとキャスは豪快なブートで一蹴。さらにクローズラインでリングサイドへ叩き落としたアモーレをリングへ戻すと2発目のビッグブートを炸裂。KO状態のアモーレに「You can't teach that!」と吐き捨てて退場。この混乱でゴングが打ち鳴らされることもなく試合はノーコンテストで終了。


この直後に乱入したキャスがブートで試合を破壊…



【第4試合: トリプルスレット形式クルーザー級王座戦】
◯クルーザー級王者ネヴィル
●オースチン・エイリース
●戸澤陽
(11分11秒、片エビ固め)
4試合目は初日に続いて戸澤陽とオースチン・エイリースがクルーザー級王者ネヴィルに挑んだトリプルスレット形式クルーザー級王座戦。睨みつけるエイリースと戸澤に気づいたネヴィルは「2対1はごめんだ」とリングを下りて高みの見物を開始。しかし1対1で攻防を始めた戸澤とエイリースが決定打を繰り出すたびにネヴィルはリングに戻って妨害。さらにエイリースを排除したネヴィルは戸澤をリング・オブ・サターンで捕らえて追い詰めた。ここで戻って2人を切り離したエイリースがコーナー最上段から攻撃を狙うと、これを阻んだネヴィルがスーパープレックスの体勢に。すると戸澤がネヴィルの下に潜って前夜と同じようにダブル・パワーボムを狙うも、これを読んだネヴィルは宙返りで回避。さらに先を読んで着地したネヴィルを一蹴した戸澤がコーナーに上がると、エイリースはイヤークラップで阻止。すると立ち直ってエイリースを蹴落としたネヴィルがコーナー中段からの450スプラッシュを叩き込んでカバー。これを返した戸澤をコーナー上へ追い詰めたネヴィルが再びスーパープレックスを狙うと、エイリースは後方からドロップキックを放ってネヴィルを排除。続いてコーナーに上がって戸澤を捕らえたエイリースがスーパープレックスを狙うと、これをフラップジャックに持ち込んで阻止した戸澤が落ちたエイリースめがけてコーナー最上段からハイジャンプ・セントーンを炸裂。これをカットに入ったネヴィルに怒った戸澤が捕らえたネヴィルをリング外へ放り出すと、この間に立ち上がったエイリースが戸澤をカバー。ところがリングに戻ったネヴィルが掴み上げたエイリースをリング外へ放り出すと、素早く戸澤を押さえてピンフォール勝ちで王座を防衛。試合後リングに1人残って悔しがる戸澤に、日本のWWEユニバースは拍手を送って健闘を称えた。


この後戻ったネヴィルがまたも漁夫の利勝利で王座を防衛



【第5試合】
◯セス・ロリンズ
●ブレイ・ワイアット
(15分18秒、体固め)
5試合目は本格的抗争に突入したセス・ロリンズとブレイ・ワイアットが「グレート・ボールズ・オブ・ファイア」対決を前にシングル戦で激突。試合が始まると、強打で攻め込むロリンズに、リングを下りたワイアットは前夜と同じように焦らし戦術を狙うもロリンズは乗ってこない。ならばと悠然と戻ったワイアットはハイスピードで攻め出るロリンズを巧みにかわしてコーナー上へ追い込むと、豪快なスーパープレックスで抱え落としてカバー。これをロリンズが返すとワイアットはスプラッシュと締め技で畳みかけて動きを止めるとセントーンを投下してカバー。これを返したロリンズはスリングブレイドで沈めたワイアットをドロップキックでリング外へ叩き出すと、今度こそダイブ攻撃でなぎ倒す猛攻。その後リングに戻したワイアットをファルコンアローで沈めて押さえ込むも、これを返したワイアットはキックを狙ったロリンズの足を受け止めて素早くシスター・アビゲイルの体勢に。しかし切り返した押さえ込んだロリンズは、カバーを返したワイアットに電光石火のキングスレイヤーを炸裂。崩れ落ちたワイアットを押さえたロリンズが「PPV前哨戦」を制した。


ワイアットを倒したロリンズに日本のWWEユニバースは大熱狂



【第6試合:女子6人タッグ戦】
◯サーシャ・バンクス、NXT女子王者アスカ&ベイリー
●RAW女子王者アレクサ・ブリス、ナイア・ジャックス&エマ
(10分20秒、バンクステートメント)
6試合目は初日に行われた6人女子タッグ戦のリマッチ。NXT王者アスカ、ベイリー、サーシャ・バンクスのチームとRAW女子王者アレクサ・ブリス、エマ、ナイア・ジャックスのチームが対戦した。試合は王座のベルトを見せ合いながら対峙したアレクサとアスカでスタート。アスカの強打に驚いて味方コーナーに逃れたアレクサはナイアに交代。代わったナイアは連携攻撃を狙ったアスカ、サーシャ、ベイリーをパワーで次々に圧倒するとエマに交代。エマが自陣に引き込んでベイリーを攻め込むも、キックで切り抜けたベイリーはアスカに交代。しかしエマから交代してアスカを捕らえたアレクサがナイアに交代して主導権奪取を託した。ベア・ハグで動きを鈍らせたアスカを豪快な垂直式スープレックスで抱え落として主導権を強奪したナイアは、味方コーナーにアスカを放り込むとエマと交代。畳みかけたエマがアレクサに交代すると、これに抵抗してキックで脱して絶体絶命を逃れたアスカはサーシャに交代。猛反撃に出たサーシャにナイアとエマがたまらずアレクサ援護に入るも、アスカとベイリーのアシストをもらったサーシャはアレクサをバンク・ステートメントで捕らえてタップ勝ちを収めた。


集中砲火を浴びたアスカを支えたサーシャが勝利



【第7試合: RAWタッグ王座戦】
◯RAWタッグ王者組セザーロ&シェイマス
●ルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンン
(16分37秒、片エビ固め)
第7試合はRAWタッグ王者組セザーロ&シェイマスに大型チームのルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンが挑んだRAWタッグ王座戦。試合はセザーロ対アンダーソンでスタート。強靭な筋力を駆使する返し技の応酬を披露した2人が日本のファンをうならせると、交代したシェイマスとギャローズはタックルの応酬で壮絶なぶつかり合い。その後は両チームが交代を繰り返して攻防を展開。交代したアンダーソンがセザーロを捕らえてネックブリーカーを狙うと、これをかわしたセザーロは強烈なヨーロピアン・アッパーカットで弾き飛ばした。さらにニュートラライザーをかわしたアンダーソンを捕らえたセザーロはスイング20回転で会場を沸かせると、シャープシューターに持ち込む攻勢。すかさずカットに入ったギャローズが交代するとセザーロはシェイマスに交代。その後は一進一退の激しい攻防を経てシェイマスから交代したセザーロをギャローズがパワーボムを沈めて押さえ込んだ。セザーロがカバーを返すと、アンダーソンと交代したギャローズはセザーロを担ぎ上げてマジックキラーを狙うと、リングに入ってアンダーソンを突き飛ばして阻止したシェイマスは続けざまにブローグキックでギャローズをリング外へ排除。続いでアッパーカットでアンダーソンを一蹴したセザーロはコーナー最上段に上がると、ホワイトノイズの体勢でシェイマスが抱え上げたアンダーソンに飛び込むダブル攻撃で沈めてピンフォール勝ちを収めて王座を守った。


クラブを上回るチームワークで王者組の貫禄を披露



【第8試合: メイン戦】
◯ディーン・アンブローズ&ロマン・レインズ
●IC王者ミズ(w/マリース)&サモア・ジョー
(22分17秒、片エビ固め)
この日のメイン戦はIC王者ミズがユニバーサル王座挑戦者サモア・ジョーと組んで元シールドのディーン・アンブローズ&ロマン・レインズと対戦したタッグ戦。試合はミズ対アンブローズでスタート。激しく挑発するミズにチョップの連打を浴びせたアンブローズは、マリースの「手うちわ」でリカバリーしたミズの要求に応えてレインズと交代。ナックルロックの組み合いから押し込もうとするミズを子供扱いしたレインズは痛烈なアッパーの一撃。たまらず戻ったミズから交代したジョーがジャブで先制するとレインズはヘッドバットで対抗。燃えたジョーもヘッドバットで返すと交互に7連続ヘッドバットの攻防が炸裂。とどめの一撃でよろめいてコーナーへ下がったレインズにタッチ交代したアンブローズは、勇んでヘッドバットを叩き込むもジョーの石頭にやられてダウン。これには非情なジョーも困惑気味。その後ジョーが連打を食らわすたびにロープにリバウンドしたアンブローズはとどめの一撃をかわすとレインズに交代。クローズラインの連打で巻き返しに出るレインズをスナップスープレックスで沈めたジョーは、さらに背後からモンゴリアンチョップを連発。再びヘッドバットの連打を浴びせるジョーを、アッパーで弾き飛ばしたレインズはサモアンドロップで沈めて試合を振り出しへ戻した。両チームが交代すると、巻き返しに狙ってコーナー最上段に上がったアンブローズをリングに入ったジョーが攻撃。迎撃に出たレインズが捕らえたジョーを抱え上げると、最上段から飛び込んだアンブローズがレインズとドゥームズデイ・デバイスでジョーを撃沈。見かねたマリースはロープ際で立ち上がったアンブローズを捕まえると目潰し攻撃。すかさずアンブローズを捕らえたミズがスカルクラッシング・フィナーレで沈めるも、これを返したミズへの判定はニア・フォール。ならばとミズがイエスキックの連打を叩き込むと、ロープに倒れ込んだアンブローズはリバウンド・クローズラインで一蹴。ここで再び援護に出てアンブローズを捕らえたジョーがコキーナ・クラッチを狙うと、続いてリングに入ったレインズはアンブローズが切り離したジョーをスーパーマンパンチとスピアーの連続攻撃で排除。アシストをもらったアンブローズがダーティ・ディーズでミズを沈めて勝利を収めた。試合後マイクを持ったレインズは「俺は日本という国と文化を深く尊敬している。みんなのもてなしぶりは信じられないほど素晴らしいし、東京のように美しく文化に満ちた街はほかにない」と日本への敬愛ぶりを激白。さらにアンブローズを称えたレインズは「アリガトウ!ジャパン、イチバーン!」とシャウト。はじめこそブーイングを浴びせていたファンは退場するレインズとアンブローズを温かい拍手と大歓声で見送って熱狂の2日間に幕を下ろした。


最終日メイン戦ではスーパーストロングスタイルが炸裂

阿吽の呼吸でレインズがアンブローズをアシスト

勝利を収めたシールド組が「ジャパンイチバーン!」で締めくくった